電気とこの世界について

by Pixabay
日頃、日常で空気みたいな存在として扱われている電気。あまり意識せず生活の中に溶け込んでいるので、あって当たり前と感じますが、そうでしょうか。電気とはエネルギーそのものであり、この世界を力強く動かす原動力そのものだといえるのではないでしょうか。
「電気的宇宙論」の頭で語られているのですが、「微小の粒子から巨大な銀河まで、電気回路網が自然界のすべてを接続し、統合していて、この電気回路網は、銀河を組織し、恒星にエネルギーを供給し、惑星を誕生させます。電気の働きは、地球の天候を支配し、生物に命を吹き込みます。宇宙は、それ自体が巨大な伝導体で、電気の力が宇宙全体を結び合わせています」と冒頭で語られています。
その電気を結び合わせている存在が「プラズマ」で、電離した粒子からなる無限の海はプラズマが広がっています。プラズマ中の電流は生成したドーナツ状の磁場の圧縮効果(ピンチ効果)により、自然にフィラメントを形成し、絡まり合い対をなして「ビルケランド電流」と呼ばれる形を形成していきます。 まるでDNAのように螺旋状に絡み合っていて、この宇宙の隅々まで、この送電線が広がっているのです。
よく「重力がこの世界を動かす力」言われていますが、電気的な力は重力の10倍も強く、この世界を動かすエネルギーは電気が供給しており、原子から銀河まで電気的力がエネルギーとなり、この世界を動かす力を供給してくれているのです。
リサ・ランドール女史が書いた書籍の「ワープする宇宙」中で「重力の力が弱いのは、次元を、またいで重力が作用しているしているから重力の力が弱いと語っておられますが、そんな重力に頼らなくても電気は重力の10倍もあるわけです。
それに銀河の中心では、プラズマ特有の動きを示しており、電気が世界を動かしていることは明白ではないでしょうか。それを裏付けるものとして電波望遠鏡のよる観測データによる銀河系の中心部の姿は、プラズマ特有のたくさんのアーク(弧)、スレッド(糸)、フィラメント(繊維)などのプラズマの放電の際に典型的に見られる形状が現れているからです。
アンソニー・ペラット氏は、銀河の進化をはじめとする宇宙プラズマ構造について先例のない三次元シュミレーションを行いました。 アンソニー・ペラット氏は、荷電粒子の巨大な集合体の中で起きた放電の効果を再現するスーパーコンピューター用プログラムを作成し、実際の銀河の活動パターンとほとんど見分けがつかない形が形成されたのです。
我々が存在するこの宇宙全体を稼働させるエネルギーとして電気が必要不可欠な存在として機能していることは自明であり、原子から人間の体や植物、恒星や惑星など、そして地球やこれらを取り巻く宇宙そのものも、電気の力によってこの世界は稼働しているいるわけです。
もし、この世界に電気エネルギーが存在していなかったとしたら、世界は暗闇そのもので、我々の宇宙は空間が存在するだけで、魂が何かを表現しようとしても身動きがとれない状態になるのではないでしょうか。この物質世界において電気のエネルギーは必須で、人間も電気なくして活動は1ミリたりとも微動だにしません。
人または動物の細胞の中のミトコンドリア内で水力発電によりATP(エネルギー変換通貨)が製造されており、その過程で分解される時に電気エネルギーが抽出されます。このATPは、運動や細胞内の様々な化学反応を進行させ、嗅いや味を感じることまでおよび、DNAの複製まであらゆる面でATPは用いられており、生体電流と呼ばれています。
それでは、場面を地球に変えて見ましょう。地球の中心部は固体の鉄やニッケルを主体とする内核と、その外側を覆う液体の鉄やニッケルを主体とする外核から構成されており、太陽系と銀河系の電場の中で地軸を中心に回転していて、そして自転によって自ら磁場を発生させ、その磁場により太陽風の帯電粒子捕まえたり、逸らせたりして、帯電粒子は地球を包むプラズマの層となります。これは磁気圏と呼ばれています。
人間は、平均130ボルト毎メートルというほぼ一定の垂直方向の電場の中で生きていて、好天時には、地面が負に帯電し、頭上にある電離層が正に帯電し、電気は私たちの周りや中を動いて、そっと通り抜けていく複雑な電気回路は、地面と空によって完成します。
私たちは皆、生きている地球の一部であり、地球も、また生きている太陽系や生きている宇宙の一員であり、銀河系を横切る電気の動きも、惑星の持つ磁気のリズムも、太陽黒点の11年の周期も、太陽風の変動も、地球上の雷鳴や稲妻も、人体内部の生体電流も含めて、私たちは宇宙という体の中にある小さな細胞のようなもので、銀河系の反対側で起こる出来事が、地球上のすべての生物に影響を与えています。
「私たちと地球は、運命共同体でこの世界を創造していて、私たちはこの世界を破壊するために、この世界に存在するわけではなく、私たちの思いの総意によって、この世界は形作づくられているのです。今後、私たちの世界が解放に向かうかは強く解放された社会を切望し、行動するかにかかっているのではないでしょうか。
参考文献: 電気的宇宙論、電気汚染と生命の地球史インビジブル・レインボー、地磁気逆転と「チバニアン」

